日本のハーレー人気に影響をもたらした映画はイージー・ライダー
文化や風俗など、映画をきっかけに流行したものは少なくありません。日本でも様々な物や事柄が映画によって流行しましたが、中でもハーレー人気に火をつけたのはアメリカ映画の『イージー・ライダー』とされています。
ハーレーそのものは大正時代から日本でも販売されていましたが、高額であることや日本人には大きすぎる車体であることから決して一般的なバイクとは言えないのが実状でした。
また、バイクは不良の乗り物という悪いイメージがあったこともハーレー普及の妨げになっていました。そのような状況で公開されたイージー・ライダーは多くの日本人に衝撃をもたらした映画です。この映画をきっかけにハーレーが流行したと言っても過言ではありません。
イージー・ライダーはアウトローの主人公が広大なアメリカを駆ける映画です。日本にはほとんど存在しない、地平線までまっすぐに伸びる道路をハーレーがパワフルに走るシーンは幻想的とも言える美しさを感じさせます。舶来品の高級な外車というイメージしかなかったハーレーですが、この映画によって自由の象徴と見なされ、特に若年層の人がハーレーを買い求めるようになりました。
『バニシング・ポイント』や『ワイルド・エンジェル』なども日本のハーレー人気に貢献した映画です。
国産バイクには無い武骨かつスタイリッシュな美しさを持つハーレーは多くの日本人を魅了し、その人気は現在に至るまで停滞せずに続いていると言えます。